甲斐大泉駅南側の人気のあるエリアに所在し、県道28号線からのアクセスも良い。

建物や敷地からは非日常の雰囲気を強く感じる物件で、どちらかというと定住よりも別荘利用に向きそうな物件です。

この物件のあるエリアは昔は別荘ばかりでしたが、ここ１０年ほどの間に定住者も格段に増え、当物件へのアクセス道路沿いにも家屋が立ち並び、良くも悪くも寂し過ぎる場所ではなくなりました。ただ、この物件は一帯の分譲地でも最も北側の突き当たりに位置していますので、ある程度の静けさとプライベートな環境が今もキープされています。周囲の土地の地勢や状況からしても、将来に向けて景観等が変わりにくいといえるでしょう。

この土地の最大のポイントは傾斜地であることですが、この詳細については後記しますのでご興味がおありの方はご一読ください。

建物については築後３８年が経過しますが、当時かなり拘って建てられたことが窺える造りとなっています。外観は至って普通なのですが、建物内の造形は随所に見どころがあります。ダイニングキッチンは円形状のデザイン、リビングはそこよりも敢えて床面を一段低くして天井の高さと開放感を確保しています。当時にしては玄関やキッチン、水回りがゆったりしていることもポイント。デッキは十分な広さがあり、樹脂とアルミ製ですから耐久性も抜群です。

建物を現状のままご利用なさることも十分可能ですが、近い将来に屋根の葺き替えは必須です。また、建物の大部分が鉄骨組みによる独立基礎ですから、冬場の寒さは気になる点ではあります。

◇敷地について

敷地は約４２２坪と広大ですが、敷地図の通り傾斜地部分を多く含んでいます。きちんとしたデータはありませんが、傾斜が緩やかと表現できる部分は、敷地全体の３割ほどといったところです。高低差で言えば敷地の南東の角が一番低く、北西の角辺りが一番高くなっていて、その高低差はざっと１０メートルほどと推測されます。建物はそのちょうど中腹か、それよりやや高い所に建っています。私道側にお車を駐めて、石階段のアプローチを上っていくと玄関があるイメージです。建物の西側は更に数メートルほど小高くなっていて、最後まで登り切るとそこそこに平坦な部分があります。ここへも建物は十分に建ちますが、日常的にここまで登るのはさすがに大変そうです…。

敷地の有効利用を重視なさる方は傾斜地を敬遠なさいますが、昔は別荘地は傾斜地の方が良く選ばれ売れたというように、周囲の家屋と視線がズレて気にならなかったり、視界が開けるというメリットもあります。当物件も同様の利点は大いにあり、極端過ぎるほどの急傾斜でもないですし、非日常の雰囲気を存分に感じられることは魅力です。